アロワナ父ちゃん奮闘記

アロワナ。AQUAZONE AXでは育てること自体は超簡単(水道水+コロライン+バクテリア+アロワナフードで難なく飼育)ですが、繁殖は大変です。このたび繁殖に成功したので報告します。

最初に結論

現実世界ではアロワナはメスがわりとでかい(直径2cmくらい?)たまごをぽこぽこ産んだ後、オスがそれを口に含んで45日ほど守るらしいです。

AQUAZONE AXではそれがどうシミュレーションされているのか何回か産卵・孵化させた感触では以下のようなものだと思います。

  1. オスとメスがカップリング。閉じてても起こる。
  2. 産卵。閉じてても起こる。
  3. オスが卵を口に含む。開いていないと起こらない。
  4. 水質の関係なのか、口の中の卵が死んでいく。開いていないと起こらない。
  5. オスの口の中で稚魚が孵化。閉じてても起こる。
  6. 稚魚の腹が減る。閉じてても起こる。
  7. 稚魚の満腹度が0で健康度が減る。閉じてても起こる。
  8. 稚魚が口の中から出てくる。閉じてても起こる。
  9. カップリング終了。閉じてても起こる。

さて、この中で重要なのは、オスが卵を口に含むのがAQUAZONE AXで該当の水槽を開いていないと起こらない、という点です。 すなわち、AQUAZONE AXでは水槽を閉じたままアロワナの稚魚が出てくるという事は無い、という事です。 産卵後の卵がオスに保護されないまま耐えられるのは何度か試した感じではシミュレーションで24時間と言った所でしょう(不正確)。

閉じている時に産卵が発生した後で開くと速攻でしかも(多分)確実にオスが卵を口に含みます。 で、こすいかも知れませんがオスが卵を口に含んだことを確認したらこれまた速攻で閉じます。 開いているとオスの口の中に含まれた状態で卵がどんどん死んでいきますが、閉じている時にはこれが起こらないようです。

最後に、産卵後15日ぐらいで孵化しますが、孵化後30日くらいしたらもうオスの口から出していいです。 口から出したらもう二度と戻れねーぜと散々脅されますが、稚魚の日齢が30以上なら出しても平気なので稚魚の健康度が30を切るようならさっさと出しちゃいましょう。 オスの口を離れた後もオスとメスが餌を口にしないようなら、一度水槽の外に出してもう一度入れましょう。そうするとまた普通に餌を食うようになります。

と、いう事でここまでが何回かアロワナの産卵にチャレンジした結果をまとめたものですが、下にそこに至る経緯がだらだらと書かれているのでこちらも読んでみてください。

まず水槽をどう作るか

アロワナの成体、特に日齢が2000日を超えるような個体は120cm水槽でも入れられない事があります。 最低でも200cm×100cm×100cmの水槽を用意しましょう。ワイドな画面を使っているなら300cm×100cm×100cmで横にゆったりとした水槽を作るのでも良いでしょう。

2000リットル水槽でも3000リットル水槽でもヒーターはパワーヒーター、フィルターは120cm水槽用のものでOKです。 2000リットル水槽ならパワーヒーターと120cm水槽用フィルター、底砂、水草、アクセサリーをセットしたらコントラコロラインとAZバクテリアを400mlずつ投入。 これで飼育環境は出来上がりです。ライトは適当でいいと思います。今回は明かり20時間、暗がり4時間にセットしました。

餌は4~6時間に成体1匹につきアロワナフードを10杯も入れてやれば問題ないでしょう。もちろん腹の減り具合や餌の余り具合を確認しつつ調整してください。

ついに繁殖成功

何度か産卵にはこぎつけたものの「卵が死んでしまいました」のログに泣かされる日々を送っていました。

どういう時に卵が「環境が悪い」で死にやすいのか、硝酸濃度など色々条件を変えて見ましたが有意な結果は得られませんでした。運次第(ランダム)なのでしょうか。
リアルな世界では水温は28度~30度にせよと書かれているので29度くらいに水温を設定してみました。結果は徐々に成魚の健康度が減っていくという・・・・これなら25度の方がマシな状況です。

やっと、やっとの事で卵が孵化しました。カップリングから孵化までを観察すると、途中でよく分からない状況もありますが以下のような経緯をたどりました。

  1. カップリング:オス・メスがつがいを作る。ログに残る。父ちゃん・母ちゃんともに食事を取らなくなる。
  2. 産卵:母ちゃんが卵を産み落とす。ログに残る。
  3. 卵を食う:父ちゃんが卵を口の中に入れる。ログに残らない。この時点で父ちゃんの健康度が49まで低下。
  4. 産卵後1日:1日につき3~4個の卵が死んでいく・・・・。
  5. 産卵後15日:かろうじて3個の卵が孵化(オス・メス・メス)。ログに残る。稚魚の満腹度は100で健康度は90~100。 まだ父ちゃんの口からは出てこない。この前後から父ちゃんの健康度がなぜか上がり始める。 1日に1くらい。空腹なのに。母ちゃんの健康度は順当に5日に1くらい下がる。
  6. 孵化後1日:父ちゃんの庇護の下にいるものの稚魚の健康度が少しずつ下がる。
  7. 孵化後3日:稚魚の健康度が上昇に転じる。満腹度は1日に3弱下がっていく。
  8. 孵化後30日:この頃に母ちゃんの子守&父ちゃんとのカップリングが終了。ログに残る。母ちゃんは飯を食い始める。健康度は65くらい。
  9. 孵化後35日:父ちゃんの口の中に居る子供たちの満腹度がついに0になる。ここから健康度の下がり方は1日10弱。
  10. 孵化後42日:とうとう稚魚の健康度が10を切り病気になったので父ちゃんの口から出す。父ちゃん子守終了。 産卵時47までさがった父ちゃんの健康度はこの時72になっていた。

とにもかくにも1ヶ月絶食した父ちゃんがその後飲まず喰わずのまま元気になっていく様はなかなかシュールです。 もうすぐ産まれくる子供たちのためにパパ頑張っちゃうぞーって感じでしょうか。 最初は日に日に減っていく卵との対比で「お前、子供、喰ったのか!?」などと驚愕しました。 口の中に抱える卵の数が減ってくると心に余裕が生まれるのかも知れません。

ちなみに口の中の卵が全部死んじゃった時の父ちゃんは健康度が10以下まで下がる事もあります。 そうなったら餌をどれだけ投入しても食う気配がなくなる事もあります。やっぱりショックだったんでしょうね。 こうなった場合は一度水槽から出すと良いかもしれません。

つがいになったら(あるいは産卵したら)母ちゃんが子守を終了するまでオートフィーダーはOffにしておくと良いと思います。 後はこまめに水換えを行うのが良さそうです。

父ちゃんの口に稚魚が居る時に父ちゃんを水槽から出そうとすると当然稚魚は全部父ちゃんの口から出ます。 ここで、父ちゃんの口に3匹の稚魚が居るうちの1匹だけ外に出そうとしても他の2匹も父ちゃんの口から追い出されてしまうようです。

稚魚復活

父ちゃんのお口の中で守られながら病気になってしまったびっくりアロワナ稚魚ちゃんですが、必死の看病(グリーン入れてほったらかし)のかいがあり何とか持ち直しました。

3匹とも90センチ水槽の中でかわいくよちよち泳いでいます。まだ色はついていませんが、今後が楽しみです。

色がつく直前くらい。200cm×100cm×100cmの水槽に移すとネオンテトラのような小ささに見えます。

色がつきました。全て赤色です。アジアアロワナは遺伝で緑っぽい個体からは緑っぽい稚魚になるのか。 とにかく繁殖しづらいために実験もおちおちできません。なんとか繁殖させて生態を調べたいところです。